OXER SPORT 情報22

 
 

 
 

「来た、見た、勝った」
アンダルシア・グランプリ(Andalucia Grand Prix)
またもや無敵のアラン・ジュファー

 

 

Vejer de la Frontera 10月24日(日)-60名のライダーが、このモンテンメディオで開催された最も重要なクラスに参加しました。「ジュンタ・デ・アンダルシア」がスポンサーとなったこのグランプリ・クラスでは、誰もが勝利を狙っていました。

この1.50mGPクラスには、オリンピックに4度出場のルド・フィリッパーツ選手、今年の東京オリンピックで銀メダルを獲得したローラ・クラウト選手、パンアメリカンゲームで優勝したフェリペ・アマラル選手など、国際的に活躍する多くの選手や馬が参加しました。ただ、トップ選手が集まったにもかかわらず、実際にジャンプオフまでたどり着いたのは8組だけでした。1回目走行の最終ライン、マルケス・デ・リスカル社がスポンサーとなっているオクサー、続くアンダルシア州政府がスポンサーとなっている垂直障害で多くのライダーが苦しめられました。

ジャンプオフでは、Dubai 64号に乗ったピーター・ブーリ選手(スイス)が安定した素晴らしいクリア・ラウンド。ただ、彼の走行タイム47.42秒は上回れそうで、誰が上位に来てもおかしくない状況でした。 同じくスイスのアラン・ジョファー選手は、いつもの独特のスタイルで、速く、繊細に、しかし力強くラウンドし、勝負はまだ終わっていないことを見せつけました。ジョファー選手は競技終了後、「早く、そして、減点ゼロで走行しなければならないと知っていました」と語りましたが、結果、その通り、44.08秒で高速クリアラウンドを達成し、後続の選手が上回らなければならない新しいタイム記録しました。

今日、ジョファー選手は再びCornet MM号に騎乗しました。ジョファー選手曰く、もともとはこの馬で出場する予定ではなかったものの、金曜日のクラスで無理なく勝てたため、「一緒にトレーニングをしているスティーブ・ゲルダット選手と私で、アンダルシア・グランプリはこの馬でいくことに決めました。Cornet MM号は足の速い馬ですが、来シーズンに向けては、Dante MM号が大きなクラスで活躍できるだろうと思っています」。

ジョファー選手の走行の後には5人のライダーが控えていましたが、いずれも経験豊富でスピードのあるライダーばかりでした。その中の一人、ルド・フィリッパーツ選手は、大きなストライドが素晴らしいLaurier号(10歳、KWPN、父・Zirocco Blue号)に騎乗しました。この人馬は、42.18秒でフィニッシュしてトップに立つかと思われましたが、その速さゆえに最終障害で落下をしてしまいました。

続いて登場したのは、昨日のラ・エクイナ杯の勝者、フェリペ・アマラル選手とAndroite 3K号。この人馬も連覇を狙っていましたが、またしてもスピードに負け、ダブルの2つ目で落下。最終的に42.91秒でゴールしましたので、現在のリーダーのタイムを破ることが可能であることは明らかでしたが、問題は、障害減点ゼロ走行でそのタイムを実現することができるかでした。残り2人となり、ジュファー選手の3位以上が確定。エドワード・シュミッツ選手はGamin Van’t Naastveldhof号に乗っていて速かったのですが、スズキのスポンサーである垂直障害を落下させてしまいました。最後に残ったのはローラ・クラウト選手とConstable II号。この馬は少し足が遅く、また最後のラインで落下してしまいました。

2位に入賞したのは、このツアーの新顔、アメリカのザズー・ホフマン選手でした。ホフマン選手はBloom du Plessis号に騎乗し、44.95秒の高速ラウンドを達成。Bloom du Plessis号は牝馬で、父はOrient Express号、母の父はRosire号です。この人馬は今週、ここで1.45mと1.40mのクラスに出場し、いずれも減点ゼロ、今日の表彰台に上る準備ができていました。今日のジャンプオフは、この素晴らしい選手たちが勝利を目指して走る、非常にエキサイティングなものでした。

CSI3*アンダルシア・グランプリの優勝者には、アンダルシア自治州の副会長、ドン・ファン・マリン氏から賞品が手渡されました。優勝したのは、アラン・ジュファー(Cornet MM号)、2位はアメリカのザズー・ホフマン(Bloom Group所有のBloom du Plessis号)、3位はピーター・ブリ(Dubai 64号)となりました。

さて、絶好調のレジス・ヴィラン選手を紹介しないで今週を締めくくるわけにはいきません。ヴィラン選手はBerline Cece号に乗って1.40mのビッグ・クラスでまた優勝、今回は2秒以上の差をつけての勝利でした。イスラエルの同選手は、この勝利を入れて4勝を挙げた他、複数回の上位入賞を果たしています。今回のツアーは、ヴィラン選手にとっても、フランス産の10歳の牝馬Berline Cece号にとっても、大成功だったと言えるでしょう。Berline Cece号の父はUstinov号、母の父はQuouglof Rouge号。Écurie de la Pointe(ヴィラン選手が2020年から拠点としている厩舎)が所有しています。

1.35mのミディアム・クラスでは、インドのマリク・サーネー選手がDevil VD TO JO PE Hoeve号で優勝しました。サーネー選手はノルマンディーを拠点に活動しており、これまで何度も接戦を繰り広げてきましたが、今日、初めての勝利を手にしました。Devil VD TO JO PE Hoeve号は13歳のKWPNで、スペインのアルベルト・マルケス・ガロバルデス選手の元にいましたが、2018年にマリクに譲渡されました。

6歳馬クラスを制したHiggins号を筆頭に、今日は新たなヤング・ホースが表彰台に上がりました。この栗毛は、国際大会に18回出場し、すでに減点ゼロ走行が15回。ツアー常連のアントニア・アンダーソン選手が騎乗しています。今日はこの人馬にとって初の国際大会での勝利となりましたが、これからもたくさんの勝利を手にすることができるでしょう。

7歳馬では、チェコのマルゴルザータ・チシェック=レヴィッカ選手が、Glasgow-W Van Het Merelsnest号の産駒で母の父がCanturano号であるDaysi号に乗って優勝しました。この人馬は国際試合に23回出場、減点ゼロ走行は18回。来シーズンも注目のヤング・ホースです。

こうして、第2回オクトーバー・ツアーのCSI3*が終了しました。この競技の大物たちがアリーナに出てきて、観客を魅了する素晴らしい週となりました。開催地は今回も期待に応え、馬、選手、観客のすべてをよくサポートしてくださいました。いつもながらですが、素晴らしい雰囲気があります。ヨーロッパで最高の馬術施設で、誰もが快適に過ごしています。

10月28日(木)、ここでは大会の最終週を迎えます。 この週には、19チームが参加するネイションズ・カップのビクトリア・トロフィーが開催されるほか、日曜日にはスズキ・グランプリが開催されます。

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