OXER SPORT 情報06

 
 

King’s Cup Caser Seguros杯に
輝いたのはMarlon Modolo Zanotelli選手

 

 

観客を入れての国際馬術競技CSI5*最終日の模様

 

 
King’s Cup Caser Seguros杯はMarlon Modolo Zanotelli選手の手に
写真はこちらから: https://we.tl/t-sqyfwb5r9r
 
 
Marlon Modolo Zanotelli選手がこの日の最重要競技を勝ったことは、ロンジン・グローバル・チャンピオンズ・ツアー マドリッドに花を添える、まさにケーキの最後の飾りつけのようなものでした。40人馬で争われたKing’s Cup Caser Seguros杯(150㎝)のジャンプオフを制したブラジルのModolo Zanotelli選手。ロンジンFEIランキングで13位につけており、金曜日のMarqués de Riscal杯で2位、最終日の日曜日も牝馬Obora’s Chloe 号とともに非常に速いタイムでの争いとなったこのクラスで見事な勝利を収める無敵の活躍ぶりです。

フランスのKevin Staut選手は自身2つ目となるKing’s Cupをマドリッドで掴めるかというところでしたが、Visconti du Telman号との走行タイムはModolo Zanotelli選手に100分の32秒及びませんでした。3位に入ったのは、Marcus Ehning選手と18歳のベテランMisanto Pret A Tout号。Ehning選手には優勝を狙いに行く選択肢もありましたが、最後の垂直障害で落下のリスクを取らない選択をしました。金曜日のIFEMA Madrid Horse Week杯での銅メダルの再現のようでした。最終日、観客の期待を一身に背負ったのは、2人のスペイン選手、Eduardo Álvarez Aznar選手とLegend号、Santiago Núñez Riva選手とValentino de Hus Z号でした。両人馬とも、ジャンプオフに進み、それぞれ7位と10位でフィニッシュ、4ポイントを獲得しました。

この日最初のCSI5*競技では、Ellen Whitaker選手(イギリス)は家名に恥じぬ活躍でLand Rover杯(145㎝)をColombia de Beaufour号と共に勝利。Santiago Varela氏のデザインしたテクニカルなコースを良いペースで減点ゼロで走行しました。メキシコのFrancisco Pasquel選手は前日のことは忘れて、Naranjo号とともに走行、Whitaker選手と100分の76秒差で2位に入りました。22歳の日本のMike Kawai選手は土曜日のLGCT Mardrid Grand Prixでは水濠障害で苦戦しましたが、Kahlua号と共に3位入賞、良い気持ちでマドリッドを離れることができるでしょう。出場29人馬中、減点ゼロは9人馬でした。

140㎝のTatel Grand Prixではスペイン勢が活躍しました。César Bascones選手とChocco号が接戦となったジャンプオフを最も速いタイムで走行しました。100分の37秒遅れで走行したのはTom Wachman選手と H H Fireball号。Wachman選手はアイルランド期待の16歳。ポニー部門で欧州チャンピオンに輝いた実績を持ち、この日は2位に入賞、このほかにも140㎝のCaixabank杯で4位に入るなど素晴らしい3日間の締めくくりとなりました。もう一人、スペインのMario Villapalos Rodríguez選手は、Wachman選手に100分の69秒及びませんでしたが、大柄で小回りの利きにくいEcoloco号をうまく制御し、銅メダルを獲得。出場41人馬のうち、垂直のダブルとトリプルを含む140㎝のコースをうまく制し、減点ゼロで走行したのは11人馬でした。

ブラジル選手でもう一人、優勝した選手がいます。Leandro José Abrahao選手です。Disco号と臨んだLand Rover Grand Prixのジャンプオフでは3落下してしまいましたが、牝馬Bella des Causses 号と臨んだ125㎝のCSI1* Club de Campo Villa de Madrid杯では大いに活躍し、2位のMonegasque Anastasia Nielsen選手とGiro de la Luna号のタイムを3秒以上上回る好走行を見せました。前日、Dismoitout de Blondel号と共に1位、3位を獲得していたスペインのIrene Mónica Horvath Jaume選手も、最後まで競技をリードしていましたが、最終的には3位になりました。

最終日の最初の競技、115㎝ CSI1* Club de Campo Villa de Madrid杯では、出場10人馬のうち唯一減点ゼロだったのは、ギリシャのMilena-Maria Pappas選手と6歳の牝馬Pocahontas号でした。スペインのCristina Massó Gea選手は3日間、Iseca号のみで戦ってきましたが、表彰台を逃したことがありませんでした。金曜日には銀メダル、土曜日には銅メダル、日曜日は米国のVeronica Bustamante選手とInos del Maset号に次ぐ銅メダルを獲得しました。

マドリッドのClub de Campoで開催されたロンジン・グローバル・チャンピオンズ・ツアー最終日も、引き続き新型コロナウィルス感染拡大防止対策が取られました。有名な芝馬場への入り口にはコントロールが設けられ、入場者数を収容人数の50%に制限しました。会場各所には、来場者にマスク着用を求めると共に、人と人との間の距離を保つことや、手指のアルコール消毒を促す看板が掲げられました。ただ、こうした環境下にあっても、3日間にわたって出場選手ならびに来場者も、最高の馬術競技大会を楽しむことができました。
 

この大会の各競技の模様はClipMyHorse.TVにて視聴可能です。