OXER SPORT 情報04

 
 

ロンジン・グローバル・チャンピオンズ・ツアー マドリッド
第一日目:Jerome Gueryによる素晴らしいパオフォーマンス

 

 
Jérôme GUERY(ベルギー)がCSI5* 155cmクラスおよび145cmクラスを制す / 団体戦はShanghai Swans
 

 

Marqués de Riscal杯はJérôme Guery選手の手に

2021年5月20日マドリッド – マドリッドで開催中のロンジン・グローバル・チャンピオンズ・ツアーで傑出したパフォーマンスを見せたのは、 この日一番のクラスを2つとも制したJérôme Guery選手。Guery選手は、2019年、欧州チーム戦のベルギー代表。この日は東京2021年オリンピック大会のコースデザイナーに指名されているSantiago Varela氏がデザインした155cmのコースをGrupo Prom Diego号で制し、CSI5 * Marqués de Riscal杯を勝ち取りました。この競技には47人馬が出場しました。Club de Campoの馬場で2つのトロフィーを獲得したあと、Guery選手は「最高の気分です」と話しました。

第2位につけたのは、ベルギーのMarlon Modolo Zanotelli選手とObora’s Chloe号。100分の数秒差でMarcus Ehning選手とMisanto Pret a Tout号を振り切りました。今年に入ってからツアー第二戦目となるこの試合は、グローバル・チャンピオンズ・リーグの最初の予選会を兼ねており、予選通過に向けてShanhai Swansが一歩リードする格好に。Christian Ahlmann選手とTake a Chance on Me Z号(個人第6位)とMax Kühner選手とVancouver Dreams号(同7位)が素晴らしいパフォーマンスを見せ、Shanghai Swansの成績を押し上げました。減点ゼロで二回走行を終えたのは、全16チーム中、この1チームのみでした。

この日のメインとなった競技では、開催地チームであるMadrid in Motionもチーム戦2位という良い結果を残しました。チームのグローバル・チャンピオンズ・リーグのランキングは現在8位。週末、この順位を少しでも上げたい構えです。Eric van der Vleuten選手と息子のMaikel選手の2人組のこの日の走行は、いずれも障害減点ゼロ、Eric選手とWunchkind 19号によるタイム減点1のみとなっており、明日のファイナルに向けて絶好の立ち位置にいます。現在、チーム・ランキングのトップを走るMarcus Ehning選手のいるValkenswaard United。今回は、オリンピック出場経験のあるPeder Fredicson選手の1落下があり、3位となりました。この競技へのスペインからの出場は3選手で、Eduardo Álvarez Aznar選手とSeringat号が減点8で最も上位につけました。

この競技の前までに、既にJérôme Guery選手は自身と馬の状態の良さを見せつけていました。一つ前のクラスCSI5* IFEMAマドリッド・ホース・ウィーク145cm杯を勝ち取り、Longines FEIランキングでもポイントを獲得。残り2人馬の走行を残す段階で出場したGuery選手と弾けるような芦毛の牡馬Grupo Prom Milton号は、その時点までで最も速い走行をしたEric Lamaze選手(カナダ)とChacco Kid号を100分の1秒差で上回る走行を見せました。Lamaze選手も、ロンジン・グローバル・チャンピオンズ・ツアー第二戦目で幸先のいいスタートを切っています。この選手は、2か月前のドーハ・グランプリで銅メダルを獲得しました。ベルギーのConstant van Paesschen選手と牡馬Vendetta Treize号も、いいタイムで走行し、3位に入りました。出場55人馬中約20人馬が減点ゼロでの走行となりました。ただ、観客席から最も大きな喝采を受けたのは、Ismael García Roque選手とSilhouette Island号。スペイン選手で最もランキングの高いペアで、6位に入りました。

CSI1*競技では、スペイン選手が大活躍

この日、前半の競技会ではスペインがメダルを量産しました。正午に行われた140cmクラスのCSI1* ClipMyHorse.TV杯から障害物の高さや難易度がぐっと上がりました。この競技ではスペイン選手が上位3位を独占、スペイン国歌が3度演奏されました。国内大会で常勝のKevin González de Zárate選手と、11歳で飛越ごとにともっぱねをするConthargos Rouge号が、非の打ち所のない2回目走行を見せ、誰も打ち破れなかった27.44秒で走行して優勝。銀メダルは、2秒差で素晴らしい走行を見せたPedro Mateos選手とChamant de Biolley号。 3位はGonzalo Añón選手とQlamp d’ Ivraie号でした。4位に入ったのは、16歳の若きアイルランド人Tom Wachman選手とH H Fireball 号。

大会は朝、CSI1*競技から始まりました。大会期間中を通じては9つのCSI1*競技会が開催され、79選手・100人馬がエントリーしています。賞金総額は42,000ユーロです。最初のClub de Campo Villa de Madrid杯は、115cmクラスで、出場15人馬のうちのほとんどがスペイン出身の人馬でした(海外からの人馬は4組のみ)。優勝はPedro Mateos選手と牡馬のNacara van Berkenbroeck Z号でした。この日の2試合目は125cmクラスの Villa de Madrid Country Club杯で、優勝はやはりスペイン人のIrene Mónica Horvath Jaume選手とDismoitout de Blondel号でした。36人馬の中で、10分の数秒差で抜きんでました。

1日を通じて、Club de Campoに集った参加者は新型コロナ感染対策を遵守しました。前回2019年大会では満員になったグラス・アリーナですが、来場者は、収容能力の50%に抑えられ、来場者はマスクを着用しました。それでも、天候にも恵まれ、選手や来場者は素晴らしい食事や物販、そして、最高の馬術競技大会を楽しんでいました。

毎日の競技は、ClipMyHorse.TVで視聴できます。

大会のすべての情報、競技結果はOxerのウェブサイトでご覧いただけます(www.oxersport.com)。