第7回【コンビネーションを含めたライントレーニング】- 前編
踏み切りを合わせる練習では、直線のラインで障害3歩前の距離感を意識して乗ることが大切です。自分の手足と同じように馬の歩幅を自由にコントロールできるようになれば、踏み切りはいつでも合うようになります。
踏み切りを合わせる練習では、直線のラインで障害3歩前の距離感を意識して乗ることが大切です。自分の手足と同じように馬の歩幅を自由にコントロールできるようになれば、踏み切りはいつでも合うようになります。
障害飛越時の踏み切りは、自分から飛び込んでいくのではなく、踏み切りが自分に近づいてくるのを馬と一緒に待つような感覚です。ただしその時には、コンタクトとシートで前進気勢を待たせる状態をキープしておく必要があります。
試合のコース走行を目指す第一段階では、ライントレーニングが大事になりますが、まずはシンプルな、ストレートラインとベンディングラインを織り交ぜたライントレーニングから始めることをお勧めします。
いい姿勢・いいバランスで騎乗していれば、馬もいいバランスで動くようになり、障害を飛ぶことに前向きになってくれます。そういう馬は自分が飛びやすい踏み切りに飛び込もうとするので、踏み切りが合う確率が何倍も高まります。
ダブル障害は入り方を間違えると、中でハプニングが起きやすく危険なので、練習は単体の「2ストライドのダブル障害」から始めるようにして下さい。それがもっとも安全で、スムーズに学んでいける方法になります。
フラットワークを行う際には、経路走行をしている時のスピード感をイメージしながら、活発な運動を心掛けてアクセル、ブレーキ、ハンドルの確認を行うようにして下さい。
馬のエンジンがしっかり動いている時のコントロールは楽ですが、スピードを落とそうとすると、バランスが口にもたれかかってきてコントロールが難しくなります。馬のリズム、前進気勢をしっかりとキープしながらコントロールする習慣をつけることは、人の技術向上にながり、馬の調教面でも大切になります。
障害飛越の練習で重要なのは高さを飛ぶ練習ではなく、馬をコントロールする練習です。馬は思っている以上に高い障害を飛んでくれるので、障害をきちんと飛んでくれるように馬をコントロールすることが重要になります。
馬のタイプによって、運動の求め方は変わってきます。できないことを求めてしまうと問題が大きくなってしまうので、馬のタイプによって切り替えるようにして下さい。
経路走行は駈歩で行いますが、まず速歩で馬の大きな動きについていくための随伴の練習、コントロールの練習をしっかりとやってから、徐々に駈歩の運動に移っていきます。