【大久保登喜子の 今日も馬日和】〜Tokiko’s Horsy Jurnal〜 スウェーデン19年ぶりの優勝

大久保登喜子 TOKIKO OKUBO

長年にわたって、「乗馬ライフ」「馬術情報」などの編集・制作に携わり、国内外の馬術競技会や、馬のイベント、選手、馬に携わる人たちを取材、交流を続けている国際馬術ジャーナリスト。著書に「ヨーロッパ夢の競馬場 ぜ〜んぶ馬の話」、翻訳書に「クラウス・フェルディナンドの触れ合い調教法 馬と踊ろう」、「ホースライディングマニュアル」などがある。

 

ローマCSIO大会 5月24日(金)ネーションズカップ

 

スウェーデン19年ぶりの優勝

2位アイルランド、3位ベルギーとアイルランド
イタリア大統領もお出まし!

 

 ローマCSIO大会の目玉ネーションズカップはインテーザ・サンパオロというイタリアの銀行グループがスポンサーです。スウェーデン、ベルギー、ドイツ、イタリア、イスラエル、スイス、アイルランド、オランダ、フランスの9カ国が参加、高さ160cmの経路の2回走行です。

 

スウェーデンで、今、最も輝いているペダー・フレデリクソンとクリスチャンK号 ©Tokiko OKUBO
 

 24日のCSIO、障害馬術の国別団体戦ネーションズカップの模様をお知らせします。ローマは今日も好天、ネーションズカップは午後2時半からのスタートです。2回走行の終了したのはほぼ午後6時。ローマの日没は午後8時ごろなので十分に昼間の明るさです。
コースデザイナーはイタリアのユリアノ・ヴェツァーニ氏。細長い馬場の中心の直線上にオクサー、トリプル、リバプールが設置され、細長い8の字を2回描くような経路です。
1回目走行ではスウェーデンはヘンリック・フォン・エッカーマンとアンジェリー・フォン・エッセンの2人がクリアラウンドして、ペダー・フレデリクソンの1落下で減点4、アイルランドも2人がクリアラウンドして、スウェーデンとアイルランドが減点4の1位で並びました。
スイスは世界ランキングナンバー1のスティーブ・ゲルダの健闘むなしく、マーチン・フックスのザシナー号がゴール間際に暴れて制御できなくなり、失権。9チーム中の最下位となりました。このザシナー号、25日の六段競技には2メートルを飛んで優勝、名誉挽回しています。


ネーションズカップ優勝のスウェーデンチーム。左からフレデリック・ヨンソン、アンジェリー・フォン・エッセン、ヘンリック・フォン・エッカーマン、右端は弱冠39歳のヘンリック・アンカルコナ監督 ©Tokiko OKUBO
 

ベルギー、オランダが続き、地元イタリアは5位。

2回目走行では、それぞれ減点4のスウェーデン対アイルランドの1位争いです。
今、スウェーデンの障害選手で輝いているのはペダー・フレデリクソンとヘンリック・フォン・エッカーマンの2名。この2人が期待通りの働きをして総減点8で1位、競技を通じて2走行ノーミスを果たしたのはエッカーマンとドイツのダニエル・ドイサーの2人だけでした。
ダニエル・ドイサーはスイスのスティーブ・ゲルダと並んで、今ヨーロッパで最もオーラのある選手です。ネーションズカップには出ない(賞金が安いから)と宣言して、ドイツ馬連と決別しそうになったのですが、何とか説得されてローマCSIOに出場。ちなみにローマCSIOのネーションズカップの賞金総額は25万ユーロ(約3125万円)、優勝のスウェーデンは7万ユーロ(約875万円)を獲得です。アイルランドが減点12で2位に落ち着き、3位オランダとベルギーがタイで並びました。地元イタリアは残念な5位。
2回走行が始まって間もなく、セルジオ・マッタレラ・イタリア大統領(77歳)の到着です。大統領もさぞかしイタリアが勝つところを見たかったことでしょう。
表彰式の後、ローマの松の向こうからいきなりアクロバット飛行隊が空をかすめます。イタリアカラーの3色の飛行機雲を噴出する空軍のアクロバット飛行もローマ大会おなじみの名物のようです。


優勝チームに拍手を送るセルジオ・マッタレライタリア大統領(右から2番目の白髪の方)©Tokiko OKUBO
 

【成績】
1位 スウェーデン 減点8
2位 アイルランド 減点12
3位 オランダ   減点18
3位 ベルギー   減点18
5位 イタリア   減点23
6位 ドイツ    減点25
7位 イスラエル  減点32
8位 フランス   減点36
9位 スイス    減点36


表彰式のアトラクションとしてローマの松の上空をかすめるアクロバット空軍機。赤、白、緑のイタリア国旗カラーのシャープな飛行機雲が大空を彩ります
 ©Tokiko OKUBO
 

競技の合間にちょっと街へ。ローマの休日で有名になったスペイン階段はこの通り人でぎっしり。携帯カメラでのスナップです ©Tokiko OKUBO